はじめに- 貯まりゆく外貨の硬貨
たまに機内で航空会社によってはユニセフか何かの募金袋をくれたりするので、日本に帰る際に募金をしたりするのですが、基本的に外貨硬貨は貯まる一方。日本円だったら銀行のATMにぶち込んで終わりですが、外貨の硬貨となるとそうはいきません。硬貨は両替出来ませんし…。
こんな感じでジャラジャラ。シンガポールは比較的頻繁にお出かけしますが、それでもコインは使いきれず貯まる一方。
これらの問題を解決出来る画期的な端末がPocket Change(ポケットチェンジ)。以前からこの機械の存在は知っていましたが、なかなか使う機会に恵まれず…。この度、たまに買い物をする、神奈川県相模原市緑区にあるアリオ橋本に発見したので利用してきました。しかしなんで橋本くんだりに設置されているんだろう?リニア中央新幹線の神奈川県駅が出来るから?
この緑色の筐体が目印。タッチパネルを操作して外貨を投入するだけで完結。端末上での面倒な入力操作は一切不要。個人情報の登録も無いので簡潔・安心ですね。
そもそもポケットチェンジとは?
「海外旅行・出張で余った外貨の硬貨(コイン)や紙幣を両替出来る魔法の機械」。羽田や成田、セントレアや関空などの国際空港や主要ターミナル駅に設置されている場合が多いです。海外旅行や出張で余った外国コインや外国紙幣を投入すると、その場ですぐに、電子マネーやギフトコードに交換できます。
対応通貨は?
気になる対応通貨を見ていきましょう。
紙幣・硬貨の両方に対応
日本円(JPY)・アメリカドル(USD)・ユーロ(EUR)・韓国ウォン(KRW)、中国人民元(CNY)
紙幣のみ対応
香港ドル(HKD)・タイバーツ(THB)・ニュー台湾ドル(TWD)・シンガポールドル(SGD)・ベトナムドン(VND)
*対応通貨は設置場所により異なるとのこと。
渡航の度に硬貨が増えていくシンガポールドルは紙幣のみ。硬貨も対応している通貨は少ないですね。国際決済通貨通貨だと、UKポンドとスイスフランが非対応。今後拡大していくことを祈りましょう。そして最新の情報をチェックするように心がけてください。
何に交換・両替できるの?
現金は不可。PasmoやSuica、Icocaなどの交通系電子マネーの他、Waonやnanacoなど流通系のICカードにチャージ出来ます。他、Amazonギフト券など。
利用方法(使い方)
実際に使用した時の流れを振り返ってみます。とっても簡単でした。
まずは何に両替をするかを選択。セブン&アイのお店を使う事が多いので我々は今回nanacoを選びました。
複数の通貨の硬貨と紙幣を一緒に投入することができます。コインは複数枚まとめて投入することができますし、混在したままでもOKで、通貨ごとに投入しなくても大丈夫。機械が勝手に選別、計数してくれます。紙幣は一枚ずつ機械に投入する必要があります。
画面によると、今回両替するのはシンガポールドル6ドルとアメリカドル8ドル31セント。
しいて申し上げれば、もうちょっと硬貨投入口のお皿が大きいと楽かも。大量に持っていく人は何回かに分けて投入しましょう。ともあれ、ジャムったりもせず、読み取りも速いのでストレスはほぼ無し。
受取金額と内訳が表示されて、「この内容でよろしいですか?」と聞かれるので「確定」をタッチ。ICカードを端末のリーダーにかざしてその場でチャージが完了。最後にレシートを受け取って終了です。
こちらが出てきたレシート。さーて、レートはどんなものでしょう。
両替・交換レートは?手数料はかかるの?
ウェブサイトによりますと、交換する時刻の為替レートを元に計算されるとのこと。当たり前ですが円高より円安の時期がねらい目ですね。手数料はかかりません。が、その分交換レートは若干悪め(高め)に設定されています。次の項目で比較していきます。
結果は?レートを比較。
レシートで結果を計算してみましょう。
為替アプリによると、この日のレートは1ドル106.88円。1シンガポールドルは76.97円。
これを基に単純計算すると、8.31USドルは888.14円で、6シンガポールドルは461.86円となります。合計で1350円。実際にnanacoにチャージ出来た金額は1149円なので201円分ポケットチェンジのレートが悪い。この分が実質的な手数料、ということでしょう。ボランティアじゃないんだから、こればかりは仕方がない。利ザヤを得てもらいませんと。
クーポンコードを入力するとレートが良くなるみたいなので、使う前にググって見てください。
感想・まとめ
「とっても簡単でスムースだった!!」といった印象。
emailアドレスや電話番号など入力する必要は無いですし、アカウントを作成する必要も無いので利用のハードルはとても低いです。お金を入れてICカードをタップして終わり。
余った外貨の硬貨って、これまでは日本円に両替出来なかったわけで、電子マネーとはいえその方法が確立出来たのは大きな進歩。足繁く通う国は除いて、空港や機内で募金する以外はタンスの肥やしになっているだけだったので、助かりました。
前々からこの機械の存在は知ってはいたのですが、空港にしか設置されていないと勘違いしておりました。お家に眠っている外貨をわざわざ旅行や出張の際に空港までジャラジャラと持ち出すのも馬鹿らしく、利用する機会が無いままとなっておりましたが、思ったより近くのショッピングモールにあったので利用した次第です。
この記事の作成時点では、新型コロナウイルスのせいで暫く海外旅行はお預け、という方が殆どだと思います。使っていない外貨(特に硬貨)を電子マネーに変えて日々の生活費に充てるのもありかもしれませんよ。
ポケットチェンジ公式ウェブサイト:https://www.pocket-change.jp/ja/
設置場所や対応通貨など詳しく載っていますので、最新の情報をチェックしてみて下さい。