2020年2月17日月曜日

【搭乗記】シンガポール航空 SQ637便 東京成田(NRT) - シンガポール(SIN) A380-800 プレミアムエコノミークラス | 2020年2月 シンガポール旅行記(1)【機内食・座席レポート】

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結婚式を挙げて一周年だからアニバーサリーの旅行に…というのはややこじつけで、お仕事の繁忙期が終わったので遅めの冬休みを取得し、久々の海外旅行へ出かけて参りました。目的地は勿論夫婦二人ともお気に入りのシンガポール。

前泊したANAクラウンプラザホテル成田を後にし、送迎バスにて成田空港へ到着。

旅の始まりは成田国際空港第一ターミナル南ウイングから。「何で羽田にしなかったの?わざわざ遠い成田を選ぶなんて。」とぶーたれる妻に「ほら、成田空港って旅情があるじゃない?」と説明するが、真の目的はA380に乗ること。羽田は設備の関係でA380が運用されていないので、必然的に成田発着便を選ぶことになるのです。生産終了も決まり、一部のエアラインでは退役も始まっている同機、今のうちに乗っておかないと、ということで。


SQのプレミアムエコノミ―クラスでSINへ。ANAプレミアムエコノミーと徹底比較!!


2018年のハネムーンでプレミアムエコノミークラスがすっきり気に入った我々。「ビジネスクラス二人分は流石に高いけれど、狭いエコノミーでの中長距離便はちょっと…」というニーズに合致したクラスです。今回はシンガポール航空のPYクラスのチケットがセールで安く手に入りました(二名分・諸税込でJPY 173,260)ので、ANAのそれと比較してみようと思います。

ANAのプレミアムエコノミーフライトレポート
ANA NH803便 B787-9 プレミアムエコノミークラス(PY) 東京成田(NRT) - シンガポール(SIN)
ANA NH842便 B787-9 プレミアムエコノミークラス(PY) シンガポール(SIN) - 東京羽田(HND)


優先チェックイン


今回はプレミアムエコノミークラスでのフライト。優先レーンでチェックイン出来るのもプレミアムエコノミーのメリットの一つ。これはANAも同じですね。SQの場合、成田空港ではビジネスクラスと同じレーンが用意されています。シンガポール航空はGアイランドを使用しているので、中央ビルからちょっと遠め。電車で来る場合は少々歩かされます。

今時オンラインチェックインが出来るのでわざわざカウンターでチェックインをしなくてもいいのですが、優先チェックインが出来るとあっては試してみたくなる小市民。わざわざ友人カウンターに並んでみます。待たされることなくあっという間にチェックイン完了。

 中国を発生源とした新型コロナウイルス(COVID-19)が猛威をふるっているため、チェックイン時にはこのような注意書きも。事前に把握はしていましたが、シンガポールには、直近14日以内に中国本土へ渡航歴がある人は入国できなくなっているのでした。この旅を計画した時点では、北京か上海経由で本土系の航空会社のビジネスクラスも悪くないな、なんて思っていましたが、危ない危ない。



 SQ637便シンガポール行きはオンタイムの模様。

深圳行きのフライトは欠航。新型コロナウイルスの影響で、旅客が激減。各社中国本土行きのフライトは多数運休が決まっており、出発案内板もCANCELLEDがちらほら。


ラウンジアクセスは付きません


中央ビルでお買い物と朝ご飯を少々。シンガポール航空のプレエコは、ANAと異なりラウンジアクセスが付帯しません。ここは勿論ANAに軍配。

レゴショップで見かけた、レゴで作られた「風神雷神図屛風」。遊びがきいていて良い。

レプリカを飾ったりするより、洒落が効いていて且つ"日本"を上手くプロモート出来るナイスアイディア。

搭乗開始まで20分程。買い物も食事も済んだので、さっさと出国してしまいましょう。

デジタルサイネージはLANCOMEの旧正月の広告。

セキュリティーチェックを抜けると、おうおう、見えます。これから乗る予定のA380が。

第一ターミナル南ウイングなので当然ANAのトリトンブルーが目立ちます。

 出国審査フロアへ降りる前のエスカレーターから見える「お気をつけて行ってらっしゃいませ」が好き。日本を生活のベースにしている人にもしていない人にも、国籍関係なく日本語さえ分かれば伝わる気の利いたメッセージですよね。行く人にも帰る人にも「いってらっしゃい」。

 新型コロナウイルスのせいで中国人旅行客が少ないせいでしょうか。朝の成田空港にも関わらず出国審査はガラガラ。免税店街も同様。


目指すは第4サテライト46番ゲート。遠いよ…。

第三サテライトをずーっと歩く。

第四サテライトを目指してまだまだ歩きます。


SQ637 NRT - SIN プレミアムエコノミークラス フライトレポート


SQ637 NRT 11:05 - SIN 17:45


優先搭乗 - その価値は巨人機の場合更に高まる


 ただでさえ遠い第4サテライトの奥の奥。46番ゲートからの出発です。A380ともなると、エコノミークラスのパッセンジャーの数はかなりのものになり(300席以上)、満席でないフライトであってもゲート前は長蛇の列。プレミアムエコノミーだと優先搭乗の特典が付くので、これは有り難い。

ANAのプレミアムエコノミーには、平会員や非会員の場合優先搭乗の権利は付与されませんので、ここは大きな差。
シンガポールまで7時間40分の空の旅が始まります。久々の短距離ではない国際線のフライトに心躍ります。

A380-841。9V-SKU。導入からまだ2年の、同社のA380としては新しいほう。まあ既に解体されているのも出てきてますから。乗れるうちにのっておく。

A380対応ゲートにはジェットブリッジが二つ用意されていますが、スイートとビジネスクラスは2Fへ。1Fはプレミアムエコノミークラスとエコノミークラス用。


キャビンへ - 座席・機内の様子など


いよいよキャビンへ。今回選んだのはスターボードサイドの36Hと36Kです。

 高級感のあるグレーのレザーシートがお出迎え。LCCのそれみたいに安っぽくない。座席幅は広く、49.5cmでラガーマン体型の私でも余裕が感じられる広さ(ANAのプレエコは49cmとちょっとだけ狭い)。でも実はエコノミークラスのシートの座席幅はこれより0.5cm狭いだけなので、ひじ掛けの広さの分余裕に感じているということでしょうか。

リクライニングは最大20cmと、まあエコノミーに毛が生えた程度なので、夜行便はちょっと辛いかも。昼行便でのんびりくつろいだり、昼寝をするのには丁度よいですね。一昔前のビジ並み。CXのリージョビジとどっこい?

 座席にはなかなか上質そうな枕とブランケットがプリセットされています。

 13.3インチのマッシブなスクリーン。ちなみにシートピッチは96.5cm。ANAのプレエコは97cmなので、0.5cmの差。僅かに狭いですがほぼ分からない。エコノミークラスと比べると6インチ、15.24cm広いので、この差は大きい。かなり足の長い人でも楽に感じます。

 ヘッドフォン、メニューなど全て必要な物はシートポケットにプリセットされています。メニューなんか配るだけで手間だし、これは正しい。

ANAにはあったスリッパや各種アメニティーの配布は無し。ここはANAに軍配が上がる。長距離便だとあるみたいですが、日本-シンガポール程度の中距離の昼行便では何も無し

 ここの小物入れは小さい。スマートフォンなど小さめのガジェット用でしょうか。セキュリティー意識的にどうなの?とも思いますが、パスポートと入国審査書類もありかな、と。

フットレスト。

ひじ掛けの先端にはドリンク置き。気を使わないと手をぶつけてこぼしそうになる。

このA380-800は4クラスのコンフィギュレーションで、スイート6、ビジネス82、プレミアムエコノミー44、エコノミー343席。1F前部、Aコンパートメントがプレミアムエコノミーのキャビン。エコノミークラスとの間には、ギャレーとラバトリーが設置されているので、独立したキャビンのようになっています(ラバトリーはエコノミーと共用ですが…)。

かなり太い胴体に2-4-2というゆとりのあるコンフィグだから広く感じるのでしょうね、と思ってはいましたが、窓際席の特権「壁によりかかって眠る」が出来ないくらい、窓側のシートと壁の間にスペースがありました。広々。「A380は明らかにB777やB787と比べてゆとりがあるキャビン設計なので、長距離便だと積極的に選びたい。」というのはこういうことかと。復路でB777-300ERのPYに乗りますが、ここにおいての差は歴然でした。


 振り返ると隣席との間にUSBポートとヘッドフォンのジャック。

可動式の読書灯。3段階に光量を調節出来ます。

IFEモニターの下にもUSBポートがあるので、乗客一人に対して2つ。タブレットを使いつつスマホも充電、など、ヘビーなガジェットユーザーにも対応。

前席のサイドにはコートフックもありますが、シンガポール航空ではプレエコでも頼めばジャケット・コート類は預かって貰えます。




引き出し式のリモコンの裏はキーボード。座席間メッセージの送信なんかに使うのかしら?

 タッチパネルが付いていない、スマホタイプではない古いコントローラー。

 ひじ掛け下にはリクライニングとカーフレストの動作ボタン。

 これは何に使うのだ?

おもむろにシートポケットからノイズキャンセリングヘッドフォンを取り出します。

 出してみるとこんな感じ。シンガポール航空のロゴも入っていますね。どこのメーカー製かは不明ですが、音もノイズキャンセリング機能もまずまず。カナル式のノイキャンイヤホンも持参しましたが、耳の中に異物が入る感覚が昼寝などする時には邪魔だし、耳の上から優しく包み込んでくれるヘッドフォンのほうが機内ではリラックスしやすい。

ANAのプレエコはエコノミークラスと同じ何の変哲もないヘッドフォンだったので、これはSQに軍配。

成田からシンガポールまでのフライトパス。洋上飛行なので景色に面白みは無い。実際にこれどおりに飛ぶわけではありませんが。

しっかりと本物のおしぼりがサーブされるのが嬉しい。SQってエコでも同じだったはず。紙のウェットナプキンで済ますANAよ。

いよいよ出発


11:09にスポットアウト。定刻の11:05よりやや遅れ。


スポットアウトして間もなくすると、セーフティビデオでのデモンストレーションが開始。シンガポールの名所や文化が散りばめられている映像で、とても綺麗。観ていて楽しい。

 木の根ペンションが見えた。

A滑走路へ向けてタキシング。2500mのB滑走路ではA380は離発着出来ないので、必然的にA滑走路へ。1タミからだとこちらのほうが近いので楽。いつぞやのFedex機の事故の時みたいにA滑走路が閉鎖されるとA380はアウトです。

Google Mapsで見ても気になる、誘導路の緑色の部分。

 出発機が少ない?あっという間に滑走路へ進入していきます。

A滑走路、34Lにラインアップ。先発便がローテートするところが見えます。

今年の2020年の3月の夏ダイヤより、羽田への完全移転を決めたデルタ航空のハンガー。ここはどうなるのだろう?NW時代より成田の主だった会社がいなくなってしまうのは寂しい。SPN、GUM、SIN、CAN、HKGなど、NWの赤い翼で色んな国にお出かけした思い出。

キャビン前方だから?エンジンよりだいぶ前だから?元々のエンジンがかなり静かだから?普通「離陸するぞ!!」と言わんばかりにエンジンが唸って離陸滑走をしていくものですが、静かに滑るように加速。これには驚き。

ゆっくりすーっと離陸していく感じ。魔法の絨毯のよう。そんなもの乗ったことないけれど。

11:23にエアボーン。11:09にはスポットアウトしていたので、混雑空港の成田としてはかなり優秀なほう。

静かだが力強いエンジンのおかげでぐいぐいクライムアップ。

B滑走路。昨年には1000m延伸して3500mとする旨が決定された。C滑走路の新設と合わせて、成田空港にとっての大きな進歩。


うねうねとしているのは利根川。銚子へと流れ出て、太平洋に繋がります。

IFEのKrisWorldのコンテンツ量は凄く、外航としては圧巻。Japanese Moviesも豊富で、シンガポールを舞台にしたコナン君やエヴァの新劇も収録。7時間程度のフライトでは持て余す。


霞ヶ浦。


 霞ヶ浦上空で方向転換。

 旋回して銚子上空から太平洋へと出て南西へとヘディングしていきます。フライトマップのA380もバンクをしっかりとって旋回しているのが芸が細かい。

 プレミアムエコノミークラスのメニューの表紙。日本路線だからこんな和なテイストなの?

 プレエコごときではインフライトWi-Fiは無料にはなりません。ビジネスクラス以上とPPSの会員とそれに準ずるカードホルダーのみ。

後述しますように、ブックザクックでメインディッシュを事前予約していますのでこちらのメニューとは異なりますが、主菜以外は同じ。

ビバレージのメニューには勿論シンガポールスリング。結局飲まなかったけれど。


写真で分かり辛いですが、中央に冠雪した富士山が見えました。

フットレストを展開。

座席下からせり上がるカーフレストと合わせるとなかなかリラックス出来るポジションが作れます。前述のようにシートピッチは96.5cmエコノミークラスと比べると6インチ・15.24cm広いので、この差は大きい。

 離陸から50分程すると、ギャレーからカートが登場していよいよサービススタート。新型コロナウイルス対策で、CAさんもマスクを着用。でも、している人がいたりいなかったりでバラバラ。統一はされていないのかな?

ひじ掛けからマッシブなトレイテーブルを取り出します。アメリカ人ビジネスマンが好きそうな巨大なラップトップも余裕で乗る大きさ。

 飛行機オタクとしては、搭乗時の気分の高鳴りや、ブロガーとしては写真パシャパシャがひと段落して、ビバレージサービスが始まるとようやく一息って感じ。「さあ、長いフライトを楽しもう」って気分になる瞬間。これがいきなりミールサービスだとやっぱり味気ない。

元アニオタを自称する奥さんはエヴァの新劇を。

ビバレージサービスが終わると、ペットボトルの水が配給されます。成田空港発便の場合、制限エリア内で買ったペットボトル飲料を機内持ち込み出来るので有難みは若干薄れますが、乾燥する機内でいくらあっても困らないのがお水。有難いサービスです。

 座席の間にドリンクホルダーがあるので便利ですね。その横にはユニバーサルタイプのコンセントもあるので、ラップトップの電源供給に困ることもありません。



 この辺でミールサービスがスタート。


機内食は、速い・美味いのBook the Cook(ブックザクック)で。


「プレミアムエコノミー・ブックザクック」と銘打たれているように、上級クラスのそれとは別扱いですが、人気の機内食事前予約サービス、Book the Cook(ブックザクック)を楽しむことが出来るのもSQのプレエコのアドバンテージの一つ。

事前予約の模様はこちらの記事をご覧ください。

メインディッシュ以外も、和食とインターナショナルセレクションでメニューが異なるのですが、Book the Cookだと自動的に後者になるのかな?特にチョイスを尋ねられませんでした。和食のカテゴリの鶏ご飯がメインだと和食と組み合わせたほうが調子よさそうな気もしますが。

前菜:海老のマリネにパンプキンサラダ
メイン:鶏ご飯
デザート:ハーゲンダッツアイス
ベーカリー:パンとバター
温かい飲み物:コーヒーと紅茶

一般の乗客に先駆けて、特別食と同時に真っ先にサーブしてくれるので、さっさと食べて食事後のトイレ行列を避けたい人にはブックザクックを使う価値があるでしょう。ホイルのB-T-CはBook The Cookのアクロニムで、J/chickenはたぶんJapanese Chicken→鶏ご飯ということでしょう。

頼んでいた鶏ご飯 - 鶏もも肉の照り焼き、山菜ご飯と野菜の煮物
うーん、普通。SQってエコでも機内食のレベルが高いと感じるので、あまり感動は無い。復路便でこの感想を覆すことになりますが、それはまた先の話。

付け合わせの卵焼きが実は隠れた名優。ふんわり美味しかった。

 奥さんは鶏肉のハーブクラスト焼きを注文。結構美味しかったみたいです。

アルコールは勿論シンガポールのタイガービール。シンガポール行きのシンガポールの航空会社ですもの。

繰り返すようですが、ブックザクックでメインを予約していると他の乗客に先駆けて真っ先に配膳されるので、余程のんびり食べ終える人でなければエコノミークラスのミールサービスが始まるくらいで食べ終えることが出来ます。前述のように、ミールサービス後のトイレ渋滞を避けられるのは大きなメリット。


 787や777だと、2~3列程度しかプレミアムエコノミークラスの座席が設定されていないのですが、このA380だと7列44席もあるので「プレミアムエコノミーキャビン」と呼ぶに相応しい座席数。ANAのプレエコの座席と違って、上に行くにしたがって窄まってないこともあってか、座席の大きさが際立ちます。どっしりした感じ。

続いてはおトイレ探検。

新しめの飛行機ですが、日本の航空会社ではないので、ウォッシュレットの装備は無し。


 この青いボトル。石鹸かと思ったらマウスウォッシュでやんの。紛らわしい。手を洗ってしまいました。

歯ブラシや櫛なども用意されていますが、昼間の中距離便程では出番がないかも。いや、歯医者さんが昼も歯磨きしろって言っていたので価値あり、か。

 座席へ戻ってきたら、デザートのアイスクリームが配膳されました。

デザートも食べ終わるとフィリピンに差し掛かろうかというところ。

映画を観たり、読書をしたり、たまに外を眺めたり。

マニラ上空。行程の半分。

ミールサービス終了後の弛緩したキャビンの雰囲気が大好き。短距離便だとそろそろ到着ですものね。中~長距離便のインターでしか味わえないこの感じ。乗客は思い思いの時間を過ごします。

夫婦二人してエヴァの新劇場版をおさらいしてます。ビニール袋をコートフックにひっかけてゴミ袋にするとなかなか使い勝手が良かった。

 定期的にCAさんがドリンクの乗ったトレーを持って巡回してくれるのは有り難い。アップルジュースを貰います。奥さんはオレンジジュース。

A380って窓も大きいですよね。窓際席じゃなくても充分に外の景色を楽しめる大きさ。

シートピッチがそこそこ広いので、前席の人がフルリクライニングしても圧迫感は無い。トイレに立ち上がるのも、隣席の人に気を配ってもらえれば苦ではない。

IFEでは、チャンギ空港のターミナルマップとともにArrival Informationも表示されます。気温。到着時刻とゲートも。

パレンバンってのは太平洋戦争で名前をよく耳にする地名なので、なじみ深いのですが、いつも表示されるPontianakという都市が気になる。


FR24とGoogle Mapsで照らし合わせてみると、インドネシア・リアウ諸島の大ナトゥナ島。同国最北端の島の一つ。

 チャンギ空港がピークタイムに差し掛かるということで、すぐには着陸させてもらえず、ビンタン島の上空で何度かサークリングして着陸許可が下りるまで時間調整。機長のアナウンスによると10分程遅れる見込みとのこと。チャンギに夕方着く便では割といつものこと。



バタム島上空を通過。



 シンガポール海峡に停泊する多数のタンカーや貨物船が見えてくると、もうすぐチャンギ空港。

チャンギ空港東側に広がる拡張用地?まだまだ当分余裕がありそう。

当たり前ですが、シンガポール航空とスクートの機体が沢山。

現地時刻の17:56にチャンギ国際空港02Lにタッチダウン。流石はホームグラウンドのチャンギ国際空港。SQのA380が2機も写っています。

 おー、噂の新スポット、JEWELが見える。デカい。こちらも後日訪れます。

シンガポールと日本には1時間の時差があり、シンガポールのほうが一時間遅い。現地時刻の18:02にスポットイン。時刻表より20分程遅れての到着ですが、特に乗り継ぎがあるわけでもなく、今夜の予定もないのでのんびり。

T3のA10ゲートにたたずむ巨人機A380。お疲れさまでした。

Arrivalのサインに向かって進みます。

新型コロナウイルスの水際阻止のため、ゲートエリアの付け根?でサーモグラフィーによる体温チェックが行われていました。

入国審査場に降りるエレベーター手前には旧正月のディスプレイ。

入国審査の手前に植えられた巨大な樹木たち。これを収容出来てしまうって結構な天井の高さです。開放感抜群。

奥さんが申告すべき薬を持ち込むので、税関では赤いレーンへ。シンガポールは一部薬品の持ち込みに厳しいですが、手続きや基準は非常に分かりやすくなっています。この辺の顛末に興味がおありの方は、こちらの記事を参照下さい。

供用開始から10年経ちますが何度T3に来ても、ここには驚かされる。熱帯植物が植えられ、滝の流れるバゲージクレームエリア。

PRIORITYタグを付けてくれるので、預け入れ荷物の受け取りもスイスイ。ビジネスクラスに乗ってないのにビジネスクラスのタグが付けられるのはちょっと恥ずかしいようで嬉しいようで…。


最後に・まとめ


「ビジネスクラスは高いな。でもエコノミークラスは狭いから嫌」

こんな不満を持っている庶民の味方、プレミアムエコノミークラスの存在意義を改めて実感したフライトでした。中国・台湾あたりまでの距離ならエコノミークラスでも我慢出来るのですが、シンガポール当たりの中距離便になるとなかなかしんどいものがあります。

個人的には、がっしりとしたラガーマン体型なので、エコの座席幅だと若干窮屈に感じるんですよね。また、隣席の人に圧迫感を与えていないか気にしてしまうのです。プレミアムエコノミーだと隣席とかなりゆとりあるので、そういった心配もなし。

ご飯も美味しいですし、クルーのサービスも良しで大満足。

唯一の不満点があるとすれば、ANAのフライトレポートでも述べていますが、プレミアムエコノミークラス専用のラバトリーが無い事。A380くらい設定してくれてもいいじゃないか…。

今回はセールでかなり安く購入したチケットでしたが、通常でもANAのプレエコより安い値段で買えることが多いので、今後のSIN往復はSQかな。ANAでは付帯するラウンジアクセスに興味がなければ、SQでいいのかも。結局のところANAもシンガポール航空もそれぞれ良い、という結論。チケットの値段次第で都度決めようかな、と。

SQのプレミアムエコノミーは予約クラスに関わらずユナイテッド航空マイレージプラスへのマイル加算率は100%。これも有難いですね。シンガポール往復すれば6000マイルを超えるわけで、ANAの国内線特典片道分(一部路線除く)になりますからね。


到着ロビーでSIMカードをゲットしたら、タクシーに乗り込み市中心部へと向かいます。