1992年、東海道新幹線において「ひかり」より高速の運転を目指した「のぞみ」号の登場と共に鮮烈デビューを果たした300系新幹線。東海道新幹線の最高運転速度を220km/hから270km/hまで引き上げた画期的な車両でしたが、後継機の700系の登場や更に新しいN700系の増備もあり、晩年はその活躍の場を「ひかり」や各駅停車の「こだま」に移した運用がなされていました。
運用終了の2012年の3年前の2009年に京都まで旅行した際に300系のグリーン車に乗る機会がありましたので、その時の乗車記をお届けします。
小田急ロマンスカーに乗り込み、一路小田原を目差す。関西方面に新幹線で出かける場合は基本的に新横浜からのぞみに乗るのだが、今回は新松田在住の高校の同期との旅行の為、小田原からの出発。
小田原駅に到着。ここで友人と合流。
生そば箱根で肉そばを頂く。
駅前の北条早雲像。
小田原駅、新幹線のコンコース
今回の旅行は小田原発着なのでひかり号を利用。
12:09分小田原発、ひかり511号にて京都へ向かいます。
ひかり511号新大阪行き。300系が入線してきました。 N700の増備が進み、近いうちに東海道新幹線からいなくなるとのことなので、この車両に乗るのも数えるばかりだろう。
今回はグリーン車にて優雅に。
平日昼間帯のひかりだから?心配になるくらいにガラガラの車内です。ほぼ貸切状態。
300系のグリーン車の座席。座り心地はN700系のシンクロナイズドコンフォートシートには劣りますが、それでも十分ゆったり過ごせます。
背面にテーブルは無い。インアームの物のみ装備。
二段階で展開するフットレスト。これがあるだけでだいぶ乗り心地が変わってきますから大事な装備です。
外は雨。景色を楽しむにはあいにくの天候。
製紙工場が見えてくると新富士駅。
その乗り心地が不評となっていた300系ですが、特に気にならず。乗り心地改造工事が行われた編成だったからでしょうか?
雨天の為富士山は拝めず。比較的頻繁に新幹線には乗っていますが、運が悪いのか日ごろの行いが悪いのかなかなか富士山が見られません。
静岡駅を通過したあたり。
オーディオサービスは機能せず。
お手洗いに行くついでに車内を散策。
「貴方はこの電車に乗ってますよ」的なデッキの表示。
天竜川を通過。
浜松駅を通過。
浜名湖。
お酒を飲みつつのんびりと車内でのひとときを過ごす。
セントラルタワーが見えてくると名古屋駅に到着。
小腹が空いてきたので小田原で購入した鯛めしを頂く。 パサパサし過ぎてこれはどうも口に合わなかった。
岐阜羽島駅に停車。このひかり号はここから新大阪までは各駅停車になります。
SANYOのソーラーアーク。
米原駅にて。
京都タワーが見えてくると、京都駅に到着です。
二時間と少しの乗車で…
京都駅に到着しました。
急ぎでなければ、のぞみ以外の列車でのんびり旅をするのも悪くありません。
この乗車を最後に結局300系に乗る機会は得られませんでした。ただでさえ静かなキャビンのグリーン車ですが、今回は「貸切感」のあるガラガラの車内でのんびりと京都まで過ごせたので思い出深い乗車となりました。私が小学生の頃「のぞみ」の鮮烈デビューを強く印象付けてくれた未来の新幹線のイメージが強かった300系、強く記憶に留めておきたいものです。
乗車日:2009年10月上旬
乗車区間:小田原~京都