2018年11月15日木曜日

【搭乗記】ANA NH803便 B787-9 プレミアムエコノミークラス(PY) 東京成田(NRT) - シンガポール(SIN) | 2018年10月 シンガポール旅行記(1)

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「ビジネスクラスは高いな。でもエコノミークラスは狭いから嫌」

こんな不満を持っている庶民の味方、プレミアムエコノミークラス。中国・台湾あたりまでの距離ならエコノミークラスでも我慢出来るのですが、昨今のエコノミークラス詰込み化により787が2-4-2から3-3-3の横9席になり奴隷船化が進んでいるので、中距離便になるとなかなかしんどいものがあります。

というわけで、物は試しということで、婚約者と婚前旅行にシンガポールへ旅行に出かける機会があったので発券してみました。シンガポールへのpre-wedding tripのはじまりです。

成田空港第一ターミナル南ウイング


旅の始まりはスターアライアンス加盟各社が集まる成田空港第一ターミナル南ウイングから。羽田発着便ばかりの利用で久し振りの成田空港なので否が応でも気分が高まります。国際空港であることを宿命づけられた成田からの出国はやはり盛り上がりが違う。

オンラインチェックインが完了しているので、チェックインカウンターへは寄らずに手荷物カウンターへ寄ってスーツケースを預けます。優先手荷物タグを付けてくれるのですが、これもプレエコを使うメリットの一つですね。

成田空港に立ち寄ると、何故だか必ず展望デッキに立ち寄りたくなる。



さて、パスポートコントロールをくぐります。

南ウイングの主はANAと

やっぱりユナイテッド航空。

ANAラウンジへ


プレミアムエコノミーを利用なので、対象ステータスの有無に関係なくANAラウンジが使えます。スタアラシルバー程度にしか飛ばない私には、このラウンジアクセスは本当に有難い。

バスゲートでの搭乗なので、第4、第5ともにどっちも遠いのですが、外の見える第5サテライトのラウンジへ。


夕方のラッシュアワーだからでしょうが、混みすぎ。芋洗い状態のANAラウンジ。席を見つけるのも一苦労。SFC会員増えすぎ。


とりあえずルービーを飲まねば…。

お寿司も食べたかったのですが、寿司職人の前に長蛇の列。諦めました。

喫煙所の前より。やっぱりラウンジは飛行機が見えなくちゃ。

朝・夕のラッシュアワーはまあ仕方ないか。しかしこのままSFC会員が増え続けると、ラウンジの入室条件が改定されるのは間違いない。

NH803 NRT - SIN 16:50-23:25 プレエコ搭乗レポート



搭乗ゲートは28D。沖止めですね。バスゲートなのでちょっと面倒なのですが、エプロンツアーが楽しめるので、まあよしとしましょ。

バスに乗り込む前に素敵な夕暮れが見られました。



空港内をぐーるぐる。

今日のシップはB787-9(JA872A)

プレエコの座席は広いキャビンにわずか3列。2-3-2の横7列なので、21席のみ。今回妻と私は最後列の17Hと17Kを指定。後ろが壁なので気兼ねなくフルリクライニングが出来ます。

エコノミーのキャビンより。プレミアムエコノミーのキャビンには仕切りの壁があって特別なキャビンであることが演出されるが、専用のトイレがあるわけでもなく、フライト中もカーテンが閉められるわけではない。ミールサービス後のトイレ渋滞だけは避けられないので、早めの利用をお勧めします。

夕刻の成田空港。


プレミアムエコノミーキャビンは満席。上級会員のアップグレードなのか、はたまた有償の旅客ばかりなのか。


セーフティビデオが始まりました。

ひじ掛けも広いので、隣人との領土戦争は起きない。

出発ラッシュの夕刻の成田空港。アジアや北米の各都市へ沢山の飛行機が飛び立ちます。

A滑走路、34Lからの離陸です。

ANAで唯一解せないのは、離着陸の際にキャビン内を減光しないこと。旅客目線で言うと、写真が撮りにくい事この上ない。

シンガポールまでの飛行ルート。台湾、フィリピンを横切り南シナ海を南下。陸地の上を飛ばないので面白くありませんが、そもそも夜間飛行なので景色はお察しです。

プレエコはスリッパが貰えるから有難い。靴を置くスペースに困るのが難点。しかしシートピッチが38インチ(約97センチ)なので、楽々ですね。

フットレストとレッグレストを展開。結構楽に過ごせるので、中・長距離フライトには有難いですね。

プレミアムエコノミークラスは、座席にメニューが備え付けられております。

離陸したらビバレッジサービスがスタート。おつまみと合わせてペプシを。ANAさんはペプシ派だから個人的に好き。


配給(機内食)タイム。メインは鶏唐と彩り野菜弁当をチョイス。色鮮やかで味付けも良く、美味しく頂きました。

ご飯を食べ終わると沖縄上空。まだまだ先は長いです。

沖縄で1/4ってところでしょうか。

ANAのプレミアムエコノミーの「売り」の一つは、ビジネスクラスで供されるデザートが食べられる事。ピエール・エルメ・パリとのコラボデザートで、「エモーション オマージュ(マロンポワレ、洋梨のコンポート、マロンのビスキュイ、マロン風味シャンティクリーム、マロンクリーム)」。くどくない甘さで大変美味しく頂けました。

南シナ海をひたすら南下。先は長い…。

どこか異空間へとでも誘ってくれそうな、夜行便のこの雰囲気が好きです。

ようやくシンガポール・チャンギ国際空港へとアプローチ。

ビジネスクラスとのカーテンも開けられ、いよいよ着陸間近。

シンガポール・チャンギ国際空港へ到着。湿気で窓が曇るのはいつものこと。私はこの窓を見ると、シンガポールへ来たなといつも感じます。

降機ビデオ。Another Skyがシンガポール到着の高揚した気分を否が応でも高めてくれますね。

ANAは第2ターミナル発着。

動く歩道をTravellatorって呼ぶのって結構珍しくありません?

シンガポールへいざ入国。

プレミアムエコノミーに乗ると、上級会員でなくともプライオリティタグをバゲージにつけてくれるので、カルーセルでの荷物の受け取りもサクサク。

SIMカードを買って、タクシーに乗り込み、中心部へ出発です。次回はフェアモント・シンガポールの宿泊レポートをお届けします。


【最後に】


(慢性的に混んではいれども)ANAラウンジが使え、シート幅もピッチも広く、エコノミーの窮屈感はゼロ。荷物にプライオリティタグも付けてくれるし、満足度は高いですね。有償で利用する価値は十分にあると思います。唯一希望があるとすれば、専用のラバトリーがあればな、と。エコノミー名物、ミールサービス後のトイレ渋滞だけは避けられません。しっかりと眠る必要のある長距離の夜行便でのインプレは経験者の皆様にお任せするとして、日本~東南アジアの中距離便での満足度は高いです。

一人往復16万円程(諸税込み)×2人分で発券しましたが、庶民の私としてはちょっと高く感じました。たまの旅行なのでちょっと奮発したい、でもビジネスクラスは高いな、と感じるトラベラーには丁度良い選択肢なのは間違いありません。願わくば、12万円くらいで発券出来れば、お得感はあるかなぁ。上級会員への無償アップグレードサービスも廃止されることですし、積極的に有償か、マイルでの利用をお勧めしたいです。