2021年2月20日土曜日

箱根ラリック美術館のカフェ・レストラン LYSでランチを | 2020年11月 箱根旅行記(3)

このエントリーをはてなブックマークに追加


仙石原プリンスホテルをチェックアウトし、同じく仙石原にある箱根ラリック美術館へと向かいます。

ラリック美術館は奥さんが長年訪れたかった場所、ということで今回の旅のハイライトとも言えます。


入り口に展示してあるビンテージもののこの車、ちゃんと車検取ってあるんですね。タイヤはくっそ古かったけれど。


小径の先にある建物がミュージアム棟。紅葉が美しい季節です。


美術館棟に向かう前にクラシックカーが展示されていました。「何故に宝飾・ガラス工芸の美術館にクラシックカー?」と一瞬疑問を抱きますが、ボンネット上のオーナメントを見て納得。1920年、30年代に、ただ高級車を所有するだけでは他のオーナーと差別化が図れない為、オリジナリティを出すために豪勢な高級車のボンネット上にラリック社製のガラスのカーマスコットを装着するのが流行ったそうです。


PASSAGE。ミュージアムショップ。



博物館棟へ向かう前にちょこっと紅葉狩り。標高が高い仙石原だけに、色が濃くて鮮やか。


ショップ・レストランエリアとミュージアムエリアを結ぶ橋。蝶の森と名付けられているそうで、春になればその名にふさわしい光景が見られるのかもしれません。


小川も流れています。せせらぎの心地よい音が響きます。

いよいよ美術館棟へ。荘厳な雰囲気の入り口。


エントランスの扉の上部にもラリックの工芸品と思しきガラスのレリーフ。RPGのダンジョンの入り口よろしく「引き返せ…」とか言ってきそうな雰囲気。

当然ながら美術館の中は撮影は不可。ルネ・ラリックの数々の工芸品の鑑賞を心から楽しめました。小声程度でしか喋りませんから飛沫感染のリスクはかなり低いですし、密にはなりませんし、美術館ってコロナ禍においてはなかなか理想的な観光施設かもしれません。

レセプションカウンターの目の前のフォトスポットのみ写真撮影が可能でした。"Dramatic Tea Party"と銘打った展示。



クリスマスツリーのオーナメントは色とりどりの香水たち。香水瓶の製作にも携わったラリックの名作たちを飾るにふさわしい美術館らしいコンセプトのように思います。


カフェ・レストランLYSでカジュアルランチプレートを


美術館鑑賞と館内でのお買い物を済ませるとちょうどお昼時に。併設のカフェ・レストランが評判良しとのことだったので、そのままお世話になることに。11月半ばですが、エントランスはすっかりクリスマスの装い。ウィンターホリデーシーズンのこちらが素敵な雰囲気に包まれることは容易に想像がつきます。

この日は晩秋にしては暖かくて風も弱く、テラス席でも心地よく過ごせるくらいの外気温でした。常緑のベント芝と紅葉のコントラストが美しい。太陽光が優しく降り注ぎ、聞こえるのは小鳥のさえずりと客の談笑する声くらい。高原の静謐。贅沢な時間。


本当はワインでもかっくらいたいくらいの心地よい気分ですが、自家用車で来ている為オレンジジュースでも。

まずはアミューズとライ麦パン。ひらりとテーブルに舞い降りた落ち葉がアクセント。

続いてメインのプレートが到着。

若鶏胸肉のキノコのファルシ ソースジュドボライユ | 戻り鰹のミキュイ | コンデマン添え 秋なすのマリネ

海の幸と山の幸が同時に楽しめるワンプレート。どれも美味しかった。この味が上述のように心地の良い空間で2035円(2020年11月時点)で楽しめるわけだから、かなり満足度は高いです。

美術鑑賞を終えてお腹も満たされ大満足。もうちょっと箱根を楽しみたいという思いもありましたが、夕方の渋滞に巻き込まれたくないので、早々に箱根を後にします。狭い山道をだらだら車列に巻き込まれながら湯本あたりまで下るのはなかなか辛いものがあります。仙石原からだと御殿場経由が調子良さそうなので下山して東名で帰宅。新型コロナ禍の真っただ中ではありますが、Go Toトラベルを駆使して思い出深い結婚2周年の巣籠り小旅行となりました。最後までご覧いただきまして有難う御座いました。