2019年11月18日月曜日

こだま657号グリーン車乗車記 N700A 小田原~新大阪 | EXこだまグリーン早特で東海道新幹線(ほぼ)乗り通しの大阪旅行記(1)

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EXこだまグリーン早得。静岡や豊橋あたりまでの出張や、プライベートでの短中距離移動によく使っているのですが、関西方面への長距離移動には使ったことはありませんでした。物は試し、ということで、大阪旅行へと出かけてまいりました。


EXこだまグリーン早得とは?


3日前までの予約で、「こだま」号のグリーン車を格安で乗ることが出来る早期割引チケットで、「エクスプレス予約」「スマートEX」会員専用の商品です。新横浜 - 新大阪間をこだまの通常運賃で18150円(のぞみのグリーン車をエクスプレス予約で利用しても同様)、このグリーン早得を使うと11310円と、長距離移動の場合62%程度の運賃でグリーン車移動が出来るというお得な商品。

各駅停車なので時間はかかるけれど、グリーン車で快適に過ごしたい旅客と、ガラガラのままこだまを走らせておくよりは、安くしてでも席を埋めたほうが収益性が増すJR側のお互いがwin-winになるサービスでしょう。

詳しくは、エクスプレス予約の公式サイトをご確認下さい。


こだま657号グリーン車乗車記 小田原 - 新大阪



時間的には新横浜に出たほうが速い、が、小田急沿線民なので、ロマンスカーで乗り換えなしに1本で小田原まで下ったほうが楽なので、今回の旅は小田原スタートです。このこだまグリーン早得の場合、運賃的には新横浜から乗っても数百円しか違わないんですけれど。

13:35発のこだま657号で新大阪を目指します。こだま号は基本的に一時間に二本運行されていますが、一本は名古屋どまりの為、新大阪まで行くこだまは一時間に一本。

平日昼間の下り。ホームに人はまばら。

こだま657号 小田原(13:35) - 新大阪(16:53)。3時間20分ほどの長旅です。

当たり?のN700A。700系が淘汰寸前の今、狙わなくても自然とN700にこだまでも乗れるようになりました。

平日昼間のこだま。更にはグリーン車ということで、車内は比較的空いています。私の列には誰もいません。

フットレストも有難い装備。

快適なシンクロナイズドコンフォートシート。こだまでの長旅もなんのその…となるはずです。

乗車してもすぐには発車しません。のぞみなどの優等列車の通過待ちを5分ほどした後に小田原を出発します。

小田原を出てトンネル区間を走ると五分ほどで熱海駅へ到着。

退避設備が無い駅なので、到着後すぐの発車。これは自動放送と車掌のアナウンスの双方でリマインドされます。

11月にしては気温が高めだったのですが、車内は結構冷房が強め。汗かきの暑がりのくせに寒がりなので、グリーン車のシートヒーターは有り難い。

熱海周辺のトンネル区間を抜け、三島駅に差し掛かる頃に富士山が車窓から見えました。

島式ホーム1面2線の三島駅へ到着。この駅で五分停車し、優等列車に道を譲ります。


三島を出ると、いよいよ東海道新幹線も本気で走る区間に入るかな、といった感じ。

新富士手前になると、裾野までよりくっきりと富士山が見えるようになります。

製紙会社が目立つようになってくると、間もなく新富士駅。こちらは日本製紙。うっすらDAISHOWAと書いてあったのが見えますが、2001年に日本製紙と統合した大昭和製紙のこと。

新富士名物、製紙工場群。

新富士駅に到着。反対側のホームには上りのこだま号が停車中。

静岡駅。



のぞみが停車しない駅としては乗降人員が比較的多いからなのか、小田原を出てからここまでで一番乗客の入れ替わりがあった感じ。それでも多くはないですが。

気付いたら寝落ちしていて、掛川駅は既に離れていたみたいです。写真が無い。アクトタワーが見えるとまもなく浜松駅。

ここでも数本のぞみの通過待ち。

JR貨物の西浜松駅。

浜名湖。


小田急とJRばかり乗っているので、標準軌がやけに広く感じる。

豊橋。

壺屋は駅弁の製造販売などを行う豊橋の企業。この売店もそれ。


のぞみに乗っていると聞こえる「ただいま三河安城駅を定刻通りに通過いたしました」のアナウンスで有名な駅ですが、停車するのは初めて。

アイシン精機の安城工場が見えると、三河安城駅はすぐそこ。



赤色の名鉄線が見えるようになってくると、中部地方に来た実感が湧きます。 

まもなく名古屋。

名古屋駅。JRセントラルタワーズをはじめ、高層ビルが林立しており、さすがの沿線随一の大都市。

ひと眠りしてお腹が空いてきたので、小田原駅で買っておいた駅弁をおもむろに取り出します。

箱根越え弁当 黄金牛しぐれいなり寿司。

「牛肉のしぐれ煮を、甘い香りのお稲荷さんで優しく包み、小田原漁港直送の鯵ずしを添えた、おつまみにもなる贅沢なお弁当です」とのこと。

小田原港から直送の鯵が使われている、小田原名物の小鯵鮨も入っています。某有名店のあの駅弁より美味しかったかも。お稲荷さんだけだと飽きてしまうので、この鯵ずしが良いアクセントになっています。

主役の牛しぐれ煮のおいなりさんも、しっかり味が効いていて美味しい。濃いめの味なので、確かにおつまみになるお弁当かも。

岐阜羽島。

岐阜羽島~米原間の車窓名物といえば、パナソニックのソーラーアーク。いまだにSANYOロゴじゃないのに違和感がある。

米原。
米原駅では今回最長の7分停車。何本も優等列車にぶち抜かれます。

京都タワーが見えると京都駅に到着。

京都を出ると、もうあと少しでこの旅も終わり。通過待ちが無い優等列車停車駅なので、到着後すぐの発車。こだま号だからと油断する乗客がいるのでしょう。その旨もしっかり自動音声でドナバークさんに注意されます。

三時間半の長旅もようやく終了。新大阪へ到着です。

新大阪駅は25番線に到着。お疲れさまでした。


感想 - こだまグリーン早得のメリットデメリット。



各駅停車のこだまであっても、使用車両がN700かN700Aで駅間は基本的にスピード出すし、加速力もあるから、たらたら走ってストレスが溜まるということはないですね。退避駅での優等列車の通過待ちが人によっては気になるのかも。車内販売もありませんし、車内に自販機も無いから要注意ではありますが、7分停車する駅もあるので、途中でも飲食物の調達は可能。

のぞみのグリーン車より空いているので、ただでさえ静かなグリーン車での旅を更に静かに過ごせます。所要時間はのぞみやひかりより長いですが、あの快適なシートなら大歓迎です。

最大のメリットはやはり、運賃の節約効果でしょう。小田原~新大阪間で11100円ですからね。いつも使っている新横浜からグリーン車に乗った場合、エクスプレス予約グリーン早得で18150円、正規料金だと19000円ほどになりますから。結婚して夫婦二人で移動することが増えたので、二人だと節約効果は倍。多少時間はかかりますが、このメリットは多大です。

時間がかかるのが嫌、少しでも現地での時間を有意義に使いたい、という人には向いていないかもしれませんね。



大阪メトロでホテルへと



大阪市営地下鉄から大阪メトロに変わってから初めての来阪。御堂筋線に乗って、今宵の宿がある淀屋橋を目指します。

次回は、ANAクラウンプラザ大阪のプレミアムクラブフロアの宿泊レポートをお届けします。