2019年11月21日木曜日

【乗車記】こだま662号 N700A 新大阪~小田原 グリーン車 でヨコオの牛カツサンドを貪る | EXこだまグリーン早特で東海道新幹線(ほぼ)乗り通しの大阪旅行記(3)

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ANAクラウンプラザホテル大阪をチェックアウトし、新大阪駅へ到着。新幹線で神奈川へと帰ります。復路も勿論「EXこだまグリーン早得」のグリーン車。

改札内に入ったら、まずはお昼ご飯を調達。新幹線改札内にあるフードコート、「大阪のれんめぐり」に向かいます。

向かうは洋食屋さんのヨコオ。牛カツサンドを調達します。

流石に西のターミナル駅って感じ。平日真昼間なのに人の数が尋常じゃない。同じのぞみ停車駅でも、やっぱり新横あたりとは格が違う。

 のぞみがひっきりなしに発着するホームではなく、場末の27番ホームからの出発。

 おそらくこの27番線は、新大阪始発のひかり号とこだま号の発車専用ホームなのでしょう。ひかり522号も、今回乗るこだま622号も、後発のひかり524号も新大阪が始発駅です。

場末のホーム。人はまばらです。


こだま662号 グリーン車乗車記


こだま662号 新大阪(13:50) - 小田原(17:07)

こだま号が入線。ロゴは写真に撮ってないものの、帰りもN700A。

ガラガラ。新大阪出発時で片手で数えられる程度の乗客。

帰りも快適なN700系グリーン車のシンクロナイズド・コンフォートシート。リクライニングに連動して座面も沈み込むので、座り心地が良い。

個室ではないですが、隣に人が座ってこない限りは他人の目線が気にならない程度に個室感がありますので、気兼ねなく過ごせます。


リクライニング機構の調整つまみ。電動じゃないですが、空気圧によるアシストがあるらしく、軽くつまんで体をシートにもたれかからせるだけですーっとリクライニングしていきます。このつまみも、車齢によっては使用感が結構出てくる部分ですが、このN700Aは新しめの編成なのか、まだその感じはしない。

フリーストップ式のフットレスト。

往路のレポートでも書きましたが、冷房で冷えがちな長時間の乗車で、このレッグウォーマーは本当に有難いです。

次世代のN700Sからは前席コンセント装備。N700はグリーン車前席と普通車は窓側のみだったはず。N700のグリーン車にはセンターアームレストに2つ装備。車内Wi-fiと合わせて、スマホをガシガシ使うような長距離移動には有難いサービス。今回のこだまみたいに乗車時間が長いなら猶更。飛行機と同じように、次はUSBポートでも装備される時代が来るのかしら?

11月にしては結構暑くて、喉が酷く乾いたのか。乗車前に購入したコーラをホームで結構飲みました。

使ったことが無いけれど、読書灯。

新大阪を出て十数分ほどで京都へ到着。

新幹線に乗っていて京都駅から見える京都らしい建物と言えば、京都タワーか東寺の五重塔。

京都駅を発車。


新幹線の高架の下を走るのは、JR奈良線。

 11月上旬も終わろうというのに、山科の山々はまだ緑色。

インアームテーブルは、小さいのでお弁当食べるにはちょっと不向きかしら。座席背面のテーブルが大きくて使い勝手が良いので、向かい合わせの大人数の旅でもしない限りは使わないか、テーブルにラップトップを置いて、こちらをカクテルテーブルとして補助的に使うか。

お昼ご飯を食べていなかったので、おもむろに、新大阪駅のコンコースで買ったヨコオの厚切り牛カツサンドを取り出す。

おおおお。いつ見ても神々しきお姿。レギュラーサイズ6切れで1710円とかなりお高めですが、味もボリュームもお値段以上の満足感。割と大食いの成人男性でも満足出来るでしょう。

ふわっふわの食パンと、旨味たっぷりジューシーで肉厚な牛カツの組み合わせ。結構厚みがありますが、ほろーりと噛み切れるくらいに柔らかい。もう止まらない。

端っこの部分はカツが殆ど入っておらず、スカスカ…みたいなちゃちいカツサンドとは違い、ヨコオさんのカツサンドはギッシリ。

お弁当を食べてお手々がちょっと汚れて気づきましたが、のぞみと違って、パーサーさんによるお手拭き配布のサービスが無いんですね、そう言えば。

「飛騨」なんて文字が見えてくると、関西圏を抜けつつあるのかな、と。


ヤンマーの中央研究所が見えてくると、間もなく米原駅。

米原駅。

バラストの色が黒いのは何故?


のんびりこだまで旅をして気になったのがこれ。退避駅において、待避線のバラストが渇いていて、通過線のそれが黒く塗れていること。道床安定剤が塗布されているとかいないとか?バラストが、優等列車の通過時の風で飛散するのを防ぐ目的なのかな?とTwitterでつぶやいてみると、

「風と言うより落雪対策かもしれません。積雪時は雪が床下に付着し、それが溶けて下に落下してバラストが飛散することがあるんですよね。駅だと旅客に直撃する可能性もありますから。」とのこと。

確かに。

どうせ暇なこだまの旅。何を目的としたものなのか、以降の停車駅を観察して検証してみましょう。

写真奥は下りの待避線。手前は上下の通過線。

調べてみると、株式会社アレンのアレンロックという道床安定剤らしい。

奥が下りの待避線。手前が通過線。通過線のバラストは、つやつや黒光りしているんですよね。雪害対策

関ヶ原のこの辺のほうが寒いからなのでしょう。京都駅の周りより、山々が紅葉で色づいている気がします。

東海道新幹線の沿線で、米原~岐阜羽島あたりの風景が一番牧歌的な雰囲気。

長良川。川幅が広く、水量も豊富で雄大。

岐阜羽島駅。

バラストの色チェック。やはり通過線は黒っぽく濡れていて、待避線は乾いている。

上下の通過線の間は乾いていて、通過線は黒っぽい。やはり道床安定剤が散布されている。

電球色が暖かい雰囲気を醸し出す、グリーン車の天井照明。

名古屋。

優等列車停車駅の名古屋駅では、のぞみやひかりに抜かれることはなく、到着後すぐの発車となります。この旨は自動放送と車掌さんのアナウンスの両方で乗客にリマインドされます。

名古屋の次は、三河安城駅。

三河安城でも同様。通過線のバラストは黒く、待避線のそれは乾いている。



三河安城の次は豊橋。この駅を出ると愛知県区間は終わりで長い長い静岡県に突入。

豊橋駅の上下通過線。やはり何かが散布されているのか黒光りしています。

待避線は乾いています。

快適性への飽くなき挑戦。全周幌と車体間ダンパーの機能美に魅了されます。

静岡駅。長いこだまの旅も、ここまでくるとあと一息、といった気分。

ここでもバラストチェック。写真奥の待避線は乾いているが、手前の通過線はやはりここでも黒っぽい。降雪の殆どない静岡駅あたりでも同じということは、「雪害対策だけでなく、優等列車の通過時の風でバラストが飛ばないよう道床安定剤を撒いているから黒い」が結論なのかしら。

東海軒の名前を見ると、静岡県内に入ってきた実感が湧きます。

工場の街、富士市の海沿いのコンビナート群。

新富士駅。ここのバラストも通過線は写真でもはっきりわかるくらい真っ黒。この辺は殆ど降雪が無いはずですし、東海道新幹線でも降雪量の多い米原駅あたりはバラストの飛散防止を目的とした雪害対策と通過風対策、それ以外の地域は通過風対策として、道床安定剤が用いられているみたいですね。

 三島駅。一面二線の島式ホームの為、通過線は反対側。バラストの色チェックは叶わず。

 熱海駅に着くころには真っ暗。暗くて線路のバラストが確認できず。

定刻通り17:07に小田原駅に到着。3時間20分の長旅でした。小田急線へと乗り換えます。


ちょうど良い時間帯のロマンスカーがあったので課金。お家へと帰ります。


感想・まとめ


往路便(こだま657号乗車記)でも書きましたが、改めて。

各駅停車のこだまであっても、使用車両がN700かN700Aで駅間は基本的にスピード出すし、加速力もあるから、たらたら走ってストレスが溜まるということはないですね。退避駅での優等列車の通過待ちが人によっては気になるのかも。車内販売もありませんし、車内に自販機も無いから要注意ではありますが、7分停車する駅もあるので、途中でも飲食物の調達は可能。

のぞみのグリーン車より空いているので、ただでさえ静かなグリーン車での旅を更に静かに過ごせます。所要時間はのぞみやひかりより長いですが、あの快適なシートなら大歓迎です。

最大のメリットはやはり、運賃の節約効果でしょう。小田原~新大阪間で11100円ですからね。いつも使っている新横浜からグリーン車に乗った場合、エクスプレス予約グリーン早得で18150円、正規料金だと19000円ほどになりますから。結婚して夫婦二人で移動することが増えたので、二人だと節約効果は倍。多少時間はかかりますが、このメリットは多大です。

時間がかかるのが嫌、少しでも現地での時間を有意義に使いたい、という人には向いていないかもしれませんね。


往復ともに使ってみましたが、時間に余裕がある時の旅行なら、今後も使っていくと思います。この素晴らしきサービス、改悪されませんように。