2020年3月4日水曜日

【宿泊記】InterContinental Singapore (インターコンチネンタルシンガポール) PREMIER SUITE ROOM | 2020年2月 シンガポール旅行記(3)

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SQ637便での成田空港から7時間の空の旅を終え、シンガポールに到着。チャンギ空港でタクシーをピックアップ。ECPに乗り、一路シンガポール中心部を目指します。

中心部に突入し、マリーナベイサンズやシンガポールフライヤー、CBDの高層ビル群とかが目に入って来るこの瞬間がいつも大好き。シンガポール旅行で一番胸が高鳴る時かもしれません。

チャンギ空港からおよそ20分ほどで到着。元々市中心部と空港の距離が近いシンガポールではありますが、ブギスやシティホールあたりはECPの出入口からも近いので、アクセスは良好。


インターコンチネンタル・シンガポール


IHGの会員なのに、公私ともに何十回も訪れているのに、シンガポール滞在では一度もインターコンチネンタルやクラウンプラザに宿泊したことなかったんですよね。

インターコンチネンタル・シンガポール。このホテルのあるBugis(ブギス)はいつもベースとしているCity Hallエリアと目と鼻の先ですし、MRTのBugis駅や、Bugis Junctionなど周辺の商業施設も使い勝手が良さそうなのでこちらのホテルにしました。

ブギスエリアのアイコンともいうべき、コロニアルホテルがインターコンチネンタル・シンガポール。

広くは無いが重厚な雰囲気の車寄せ。旧正月の雰囲気も漂います。

タクシーで到着するとコロニアルな衣装を着たドアマンがお出迎え。ベルボーイへと引継ぎをしてくれました。

幾何学模様の床のタイルが印象的なホテルロビーがお出迎え。決して広くはないし、天井も高くはないのですが、それが逆に重厚な雰囲気を醸し出しているような気がします。

まるで美術館か博物館かのような調度品の数々。ホテルロビーって、待ち合わせや休憩に使う場所ですが、そういった用途で利用するには少々気を使ってしまうようなレベルの美しさ。

近現代のアンティーク物が展示されていたり。

SONYの古めかしいラジオなんかも置いてありました。

レセプションからホテルのメインエントランスを望む。


チェックイン時に感じた新型コロナウイルス(COVID-19)の影響


時は2月初め。新型コロナウイルスの感染者がまだシンガポール国内では二桁いってないくらいだったと思います。過去14日間に中華人民共和国に滞在した者は入国できないなど、徐々に検疫・入国管理を厳しくし始めた頃でもありました。

ホテルチェックイン時に記入を求められたHealth Declaration Form。新型コロナウイルス対策ですね。何処から来たか、どの便で来たか、以下のような症状は出ていないか、中国に過去30日間に入国していないか、など色々質問項目があります。淡々と記入して終わりで、特にレセプションスタッフとのやり取りは無し。

チェックインも滞りなく完了。GRAND DELUXE ROOMで予約しておりましたが、"Premier Suite(プレミア・スイート)にアップグレードさせて頂きました。"と有難いお知らせ。IHGゴールドになってから、お部屋をUGさせてもらう機会が増えましたね。公式には無料アップグレードの特典は無いランクなのですが、まあそういうこともあるのでしょう。

ともあれ、作り過ぎない程よい笑顔の接客が印象的なレセプションスタッフでした。さて、客室へと向かいましょう。

シーサーみたい、と思ったが、元々シーサーは中国南方の文化の影響を受けて出来たもの。華人の国に似たようなものがあってもおかしくないし、そもそもここは"獅子の国"シンガポール。

アンティークな額縁の中にデジタルサイネージ。洒落ているなぁ。新しきと旧きの絶妙な融合。 

こちらは日本食レストランのCHIKUYOTEI(竹葉亭)。

ボールルームへと上がる階段。博物館というか美術館というか。飽きさせませんね。プラナカンのデザインがそこかしこに(後述)。

調度品など中国っぽいな、と思っても何かが違う。プラナカンスタイルの意匠や調度品を取り入れたこのホテルならではの雰囲気ですね。因みに、プラナカンとは、15世紀後半からマレーシアやシンガポールにやってきた、中国系移民の子孫のこと。 彼らは現地の女性と結婚し、中国やマレーの文化とヨーロッパの文化をミックスさせた、独自の文化や生活様式を築きました。

エレベーターホール。客室とを結ぶエレベーターは4基なので、余程の繁忙期でない限りは混雑とは無縁。

時は旧正月明け。ホテルもまだまだお正月ムードでした。

客室フロアへは、ルームキーをタップしないとエレベーターのボタンを押せないようになっているので安心。

 白亜のホールウェイ。照度は控えめに感じますが、壁の色のおかげかとても明るい。

今回アサインされたお部屋は4Fのこちら。415号室です。低層階ですが、まあ文句は言えません。


PREMIER SUITE ROOM - プレミア・スイート


チェックイン時に知らされたとおり、GRAND DELUXE ROOMからPremier Suiteにアップグレードされました。ここのホテルではPremier Suiteはジュニアスイートの位置づけ。52㎡の広々としたワン・ベッドルーム・スイートです。

不思議な模様の壁のオブジェ。

部屋を入ってすぐのホールウェイの脇にはクローゼット。中にはバスローブ、スリッパ、アイロン、アイロンボード、セキュリティーボックスなど基本的な物が。バスルームにドライヤーが見当たらないと思ったら、金庫の下の引き出しに入っていました。分かり辛い…。

リビングルーム。

アームチェアとソファ。座り心地は良好。リビングスペースは閉塞感と無縁の広さですし、お部屋でのんびり過ごすのにもばっちり。

仕事をするのだったら楽だろうな、と思うワーキングデスク。ビジネスユースでこんなご立派なホテルに泊まれる身分じゃ御座いませんが。脇の壁にはユニバーサルタイプのパワーアウトレットが二つ。

 エスプレッソマシーンやらコンプの水やら。

暑い国だけにお水のサービスは有り難い。翌日から何故か4本に増やされていました。

 ミニバーの入ったキャビネットがこれまた中華というかプラナカンというか、とっても素敵な意匠。

扉を開けると、中は普通のミニバー。

リビングルームのテレビ。このちょうど反対側にベッドルームのテレビが置かれているという贅沢仕様。サウンドバーもそれぞれ設置されていました。

部屋の奥のほうに位置するベッドルームへ。

ヘッドボードもとってもエスニックな雰囲気。ナイトテーブルは左右に一つずつ。

寝心地抜群。夫婦二人で寝ても余りある広さのキングサイズベッド。

ベッドルームからリビングルームを眺めるとこんな感じ。リビングのTVのちょうど真裏に同サイズのベッドルーム用のTVが置かれています。なんて贅沢。

コントロールパネルの前にはSONYのキューブ式アラームクロック。

USBポートが二つもあるのはガジェオタには有り難い。ユニバーサルのコンセントよりこちらのほうが今や必須の設備かもしれませんね。

コンセントも。


バスルーム


リビングと客室入り口を結ぶ廊下に隣接するバスルームへ。

パウダースペースのすぐ横に便器。

シンク周り。

 バニティーミラーは女性には欠かせませんよね。ライトも付いているし細部までかなり拡大してくれるみたいなので、良くも悪くも化粧に拘ってしまうとは奥さんの談。

アメニティ類。

シャンプーやソープなどのアメニティはアメリカの高級フレグランスブランド・AGRARIA(アグラリア)のLemon Verbena(レモンバーベナ)。とっても良い香り。インターコンチネンタルホテルと言えばこれですよね。

このソープディッシュがとっても可愛かった。これもチャイニーズというかプラナカンというか、洋風ではないデザインが素敵。

便器の横にシャワーブース。

このドアが意外と曲者で、結構水を外におもらしするので、シャワーの角度に気を付けないとバスルーム全体がビショビショになる。

 レインシャワーと可動式の普通のシャワーの二つ。水圧はそんなに強くはない。


疲れた身体を温めるのにゆったり湯に浸かれる広さ・深さのバスタブ。


眺め - 夜景


Bugis Junctionサイド、北東側を望む。ラッフルズ病院などが見えます。

低層階の部屋をアサインされたので、Bugis Junctionの屋根がお出迎え。

昼間はこんな具合。写真左は特徴的な外観のBugis+(ブギス・プラス)。

ブギスエリアの主要な建物がよく見えました。ハニカム状の壁がアイコニックなDUO Towerも見えます。こちらはアンダーズシンガポールが入る複合施設。


Anniversaryのウェルカムスイーツに感激


時間を巻き戻してお部屋到着直後に。

ホテル到着時に預けたラゲージがポーターさんから届いて、暫くしたらまたチャイム。なんとなんと、アニバーサリーのウェルカムチョコレートがお部屋に届けられました。そういえば予約時に宿泊目的を選ぶ項目でアニバーサリーだよ、と選択していたっけか、と。そうそう、我々夫婦にとってはウェディングから一周年の旅行でもあるのです。

 こんなかわいいショップハウスデザインのメッセージカードも添えられていました。

何と粋な計らいか。中のメッセージはここではお見せ出来ませんが、ハートウォーミングなホテルスタッフの皆様のお言葉に感激。また泊まろう。


ASH & ELMで朝食ビュッフェを


アップグレードはされたものの、どうやらラウンジアクセスは付与されなかったので(私の英語理解が間違ってなければ)、朝食は一般フロアにて。


2日目の朝


朝食ビュッフェはホテル1Fのダイニング、ASH & ELMにて。

受付でルームナンバーを伝えると、席に案内されます。

 こちらの席に。


プレゼンテーションが素敵。

 蜂蜜コーナーにはハチの巣もありました。

朝の目覚めはフルーツジュースから。

EGGS from the STOVEということで、シェフが卵料理を作ってくれます。

オムレツとスクランブルエッグを作ってもらいます。手際が素晴らしく魔法を見ているよう。

席に戻ると、案内時にリクエストしていました紅茶が届けられていました。TWGなのかな?

ベーコン・ソーセージやらガッツリ系。奥にはシェフに用意して頂いたスクランブルエッグとオムレツも。

採光処理がなされていて、明るく心地よい朝の時間が流れます。

最後にデニッシュ系を少々。

3日目



アジア系のミールもそこそこ充実しています。今日はこの辺を攻めてみよう。


というわけでお粥をゲット。数種類置いてありました。


カテゴリー別の品数が多いほうではなく、目移りしてしまうといった感じではないのですが、それが逆に品の良さを醸し出しているのかな、と。一品一品はとてもレベルが高く美味しくいたただく事が出来ました。満足度は高いです。


ロビーラウンジ


プラナカンのモチーフタップリのロビーラウンジ。


 アフタヌーンティーが楽しめるのですが、今回はここを利用しませんでした。是非次回に。

シャンデリアも柱の模様も天井のモチーフも、全てが美しい。

伝統と威厳を感じさせるコロニアルな雰囲気の中に、こういったプラナカンのモチーフが散りばめられていて良いアクセントになっているんですよね。


「見ていて飽きないよね」と何度妻と繰り返した事か。


ブギスジャンクションとの出入口


メインエントランスとは別に、隣接するショッピングモール・Bugis Junction(ブギスジャンクション)との出入口が存在します。ここを通過してMRTのBugis駅にアクセス出来ますので、雨など悪天候の日も安心。

先述の朝食会場のASH & ELMとロビーラウンジの間に出入口があります。

アンティークの調度品や美術品が数多く展示されているこのホテルですが、ここの出入口にも。

外貨両替機が設置されていました。キャッシング派なので全く使いませんでしたが。

この扉を抜けるとブギスジャンクション。ここからホテルに入るには、ホテルのルームキーが必要だったはずなのですが、施錠されていませんでした。

扉を開けると既にブギス・ジャンクションの中。 ガラス張りの天井付きのアーケードなので雨天でも安心。エアコンも勿論効いていますので、のんびり買い物の出来るショッピングモールです。プラナカンスタイルのショップハウスを模した造りになっているので、インターコンチネンタルホテルとのデザインの親和性も高いように思います。

MRT駅のサインが出ている程度には近い。

白い壁に淡いターコイズブルーのドアが美しいショップハウス(もどき)。アーケードの屋根がガラス張りなので、晴天だと白とターコイズブルーがとっても映えます。

ショップハウスに上手い事模したマクドナルドもありました。ホテルから至近。夜遅くまでやっているのでお世話になりました。

 1フロア降りてから地下のレストラン街を抜けて…。

 更にエスカレーターで下ると、

MRTのBugis駅に到着。East West LineとDowntown Lineの2線が乗り入れているので交通の便は良いです。


プールサイドでのんびりと


酔い覚ましにプールサイドで夜風に当たるかな、と思いホテルのプールへ。

宿泊していたフロアが4F、プールも4Fということでとってもアクセスが良い。午前7時から午後の10時まで開いています。


Middle Roadを挟んで向こう側にはこれまた印象的な現代建築のNational Library。

 がっつり泳ぐ、というよりはリゾートチックにのんびり、といったタイプのプール。



Shaw Towers、South Beach Tower、JW Marriott Hotel Singapore South Beachなど、Beach Road沿いのアイコニックな高層ビル群を眺めながら。

ホテルの建物を見上げる。

いかにもリゾートチックな形のチェアも置いてあります。シンガポールの中心部にいながら、ここだけはのんびりと南国のリゾートの時間が流れるようです。

暑くもなく寒くもなく。雲を眺めたり、何となく気怠い南国の空気に包まれて酔いを醒まします。

別に泳がなくともプールサイドは楽しめます。ペストコントロールがしっかりしているシンガポールだけに、蚊もおりませんので気兼ねなく夜風に当たりながらのんびりすごせました。


最寄りのコンビニは?


North Bridge Roadを挟んでホテルの反対側にセブンイレブンがあるので活用させてもらいました。「インド系のねーちゃん店員の態度が宜しくない。」とGoogle Mapsで酷評され、星2.5しか貰えてないお店でしたが、特に気になる事はなかったです。



宿泊レポートはここまで。お付き合い有難う御座いました。

大満足のホテル滞在となりましたが、唯一不満点があるとすれば、客室内のエアコンが寒すぎるということ。温度設定を最高にして、風量を最弱にしても強烈に寒い。暑がりキン肉マンの筆者が言っているのだから間違いがありません。シンガポールのホテルでここまで寒く感じたのは初めて。

当記事の何かしらが、滞在を検討されている方のお役に立てたのなら幸いです。

シンガポール旅行記は続きます。時系列を初日の夜まで戻して、夜のシンガポールの街に繰り出しましょう。次回は、ホテル近くのFounder Bak Kut Teh - Bugis Pointでバクテーを頂きます。


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