2018年11月20日火曜日

【搭乗記】ANA NH842便 B787-9 プレミアムエコノミークラス(PY) シンガポール(SIN) - 東京羽田(HND) | 2018年10月 シンガポール旅行記(8)

このエントリーをはてなブックマークに追加


5日間のシンガポール旅行も終わり。日本へ帰ります。寂しい。

往路は成田発のNH803便を使いましたが、帰路は羽田着のNH842便を選択。シンガポール発が午前11時なので最終日の朝も比較的のんびり出来るのがメリットです。羽田着も19時と遅くないし、次の日の仕事にも支障が出ない。シンガポール旅行で初めて羽田行きのフライトを使いましたが、これは本当に楽。羽田の再国際化前は朝早い便か夜行便しかなかったので、どちらも辛かった。もっと前に遡ると(初めてシンガポールに渡航したのは2002年の高校の卒業旅行)、ANAは確かデイリーかそれに準ずる程度しか飛ばしておらず、成田行きはシンガポール深夜発のみでした。隔世の感があります。

ホテルからタクシーに乗ってECPをぶっ飛ばして、ANAが発着するチャンギ国際空港T2へ到着。

タクシードライバーがどこの航空会社を利用するか乗車時に聞いてくれます。ANAとしっかり伝えていたので、到着時にANAのカウンター近くのエントランスで降車させてくれます。とっても優しい。

チャンギ空港名物。パタパタボード。先進的なハブ空港なのに、このアナログ感が好き。


こちらはビジネスクラスのカウンター。オンラインチェックインが済んでいるので、この左にあるカウンターでバゲージドロップだけ済ませれば完了。待ち時間もほぼ無かったし、実にラクチン。

出国審査を済ませて、エアサイドへ入ります。自動化ゲートが導入されていたので、パスポートをゲートの端末にかざして顔写真を撮られて終わり。パスポートにはスタンプも押されず。スタンプコレクターの私にとっては残念だが、増補が必要な出張族には有難いかも。

ブンガワン・ソロでお土産を調達。


SATS Premier Lounge(SATSプレミアラウンジ)レポート


ANAのプレミアムエコノミーを発券した場合のメリット。エリートメンバーでない平会員でも、はたまたマイレージの会員でなくても、空港のラウンジアクセスが付帯すること。チャンギ国際空港にはANAラウンジがないので、SATS Premier Lounge(SATSプレミアラウンジ)をあてがわれます。チャンギ空港には各種ラウンジがありますが、ANA利用の場合、ファーストクラス、ビジネスクラス、ANAダイヤモンドメンバーがシルバークリスラウンジ、プラチナやSFC、その他スターアライアンスゴールドメンバーがクリスフライヤーゴールドラウンジ、そしてプレミアムエコノミークラス利用者が、このSATS Premier Loungeと、棲み分けが図られています。

→詳細なラウンジレポートはこちらからご覧ください。

エスカレーターで出発フロアの一つ上の3Fに上がると、ラウンジの入り口があります。

あまり人は多くなく、ANAの上級会員やビジネス以上の利用者もいないので、日本人の姿はあまり見かけなかった印象。


ビュッフェコーナーにはソーセージやフィッシュボール、白米など最低限のホットミールが揃っています。ホテルで朝食を食いそびれたので、ここで朝ご飯とします。

SATS Premier Lounge名物、セルフサービスのラクサ。最後までシンガポールのローカルフードが食べられるのは有り難い。

私は嗜みませんが、ワイン類も揃っています。

生ビールサーバーは残念ながらありませんが、冷蔵庫の中には缶ビールも。アサヒビールも置いていますが、ここは最後にシンガポールのタイガービールを頂くとします。

ラクサ。麺が伸び気味であまり美味しくないが、スープはまずまず。ま、大事なのは雰囲気。冷えたジョッキにタイガービールを注いで、朝から至福のひと時。

ラクサだけでは物足りないので、ライスとフィッシュボール、ソーセージを。

ラウンジを出ると、眼下にはチャンギ空港名物、オーキッドガーデン&コイ・ポンド。

ここはチャンギ空港。SQやシルクエアーと一緒に、スクートがいっぱい。


【NH842 SIN-HND】11:00-19:10 プレミアムエコノミー


さあ、出発ゲートへと向かいましょう。

NH842便 シンガポール・チャンギ 11:00 - 東京・羽田 19:10

ゲートはE22。チャンギは各ゲートでセキュリティチェックがあるので、他の空港利用時より早めの行動。

復路もB787-9。レジはJA885A。

搭乗開始。ポートサイドの席をアサイン。

プレミアムエコノミーシートは、ゆったりとくつろげるシートです。シートピッチが38インチ(約97センチ)、座席幅は19.3インチ(約49センチ)とゆとりあるサイズ。リクライニングシートで、リラックスできるレッグレストも付いています。光の向きを調整できるパーソナルライトや、ユニバーサル電源、USBポートなども常備しており、快適にお過ごしいただける機能も充実しています。 - ANA公式ウェブサイトの説明より抜粋。

独立したアームレストや収納式のカクテルテーブルもエコノミーとは一線を画す装備ですよね。

シェル型シートではないので、座席をリクライニングすると勿論シートは後方に倒れます。シートピッチが広いので、フルリクライニングをしても後ろの人に迷惑には全くならないと思いますが、気兼ねしてしまうような方はキャビン最後列のシートを選択しましょう。後ろが壁なので気にせずリクライニング出来ます(壁によってリクライニング出来ないとか、角度が制限されるということは一切ありません)。

エコノミークラスに関しては、バルクヘッドの広い席をアサインするのが「勝ち」とされるように思いますが、ことプレミアムエコノミーに関しては、最後列が「当たり」のように思います。上記のリクライニングの件も理由の一つですが、最前列はフットレストも使えませんし、前席のシートポケットも使えません(前の壁のポケットは使えますが、手を伸ばすにはちょっと面倒)。 

IFEの言語は、日本語、英語、フランス語、ドイツ語、繁体字と簡体字の中国語に対応。

写真には撮りませんでしたが、プレエコでは搭乗すると、アイマスクや耳栓、スリッパや靴ベラ等のアメニティが配られます。昼間の中距離便なので、アイマスクや耳栓は特に必要性を私は感じませんでしたが、足がむくむのでスリッパは有り難いですね。機内で楽に過ごせます。靴ベラも、到着前にむくんだ足を革靴につっこむのに役立ちました。

プレミアムエコノミーキャビンはフルローディング。間もなく出発です。


ゲートを離れ、滑走路へ向けてタキシングを始めます。

02Cから北に向かってテイクオフ。

ターミナルビルやその他関連施設を西方に眺めながら飛び立ちます。

さようならシンガポール。また逢う日まで。

水平飛行に入ると使い捨てのおしぼりが配られます。ちょっと味気ない。香りのついたホットタオルなんかだと嬉しいのですが。

幾度となく飛行機に乗っても、機窓からの景色は飽きない。飛行機旅の醍醐味。




水平飛行に入って暫くすると、おつまみの配給。

食前のビバレージサービスがスタート。中~長距離便はまずはビバレージサービスで一服したいですよね。安定のペプシコーラ。


続いて昼食。

前菜:セサミコールスローサラダ/小海老/レタス
麺:うどん/青ネギ/海苔/麺つゆ
サラダ:ミックスリーフ/チェリートマト/サウザンアイランドドレッシング
チーズ、クラッカー、ミネラルウォーター

メインは白身魚唐揚げ 甘酢餡掛けをチョイス。どれも口に合って完食。


トレイとは別に、デザートとしてシンガポール搭載のアイスクリームが食後に配られました。お味はSea Salt Caramel。甘じょっぱくてとっても美味しい。

sats FOODってありますが、ロゴからすると、これってシンガポール空港サービスですよね。ここがまさか自社の名前でアイスまで卸しているとは。シンガポール好きとしてはハーゲンダッツよりある意味嬉しい。

順調に南シナ海を北上中。

引き出し式のカクテルテーブル。これ、便利そうだけど、不注意極まりない私だと、置いた飲み物をこぼしそうで怖い。前席背面にカップホルダーでもあれば有難いのですが。


トイレに立ったり、ちょっと歩いてみたり。

機内ではのんびりとした時間が過ぎゆく。長めのフライトの、この弛緩した時間が好きです。


ANAのPYの「売り」の一つは、ビジネスクラスで提供されるデザートが頂けること。ビジネスで余ったもののお下がり配給ですが、なーに、贅沢は言いません。ゴチになります。タイム風味のアプリコットとレモンのケーキを頂きます。機内食から結構時間が空いて、「ちょっと口寂しいな」って絶妙のタイミングで「ビジネスクラスのデザートはいかがですか?」とCAさんに勧められたら…食べざるを得ない!!

日本領空に入ったあたりで、到着前のスナック。ポテトブレッドは…うーん。残念な触感とお味でした。

沖縄本島上空を過ぎると、あともう一息。

緑茶を頂いてリフレッシュ。

前席背面のパーソナルモニターにはUSBポートがあるので、iPhoneちゃんをガシガシ充電。

天井部にも既存の読書灯が設置されているのですが、可動式のパーソナルリーディングライトも別に用意されています。こちらのほうが機内減光時も隣席に気兼ねなく読書などが出来るから良いですよね。

あと少しで東京国際空港へ到着です。

外はすっかり真っ暗。時差マイナス一時間のシンガポールを午前11時に飛び立ったのに、到着する頃には夜。そんなに遠くないように感じる東南アジアですが、何だかんだ言って結構飛行時間は長いのだな、と再認識。

ビジネスクラスとのカーテンも開けられ、いよいよ最終アプローチ。

A滑走路へとランディングします。

FR24によると、午後6:36に着陸。フライトタイムは6時間と3分でした。国際線ターミナルに至近のA滑走路への着陸だったので、着陸からスポットインまではすぐ。成田のB滑走路に着陸してダラダラ第一ターミナルまでタキシングするのとは雲泥の差。

Another Skyと共に降機ビデオが流れると、搭乗機ともお別れです。

リムジンバスに乗って帰ります。スポットインから30分以内には余裕でバスに乗っていたし、コンパクトな動線は羽田の国際線ターミナルの魅力。そして神奈川県民には空港から自宅までも近くて有難い。成田だと、そこから自宅までの道のりがまた旅行みたいなものだもの。

プレミアムエコノミークラスを利用すると、預け入れ荷物にプライオリティタグを付けてくれるので有難いですね。お陰で優先的に荷物を出してもらえます。スタアラシルバー程度にしか乗らない私みたいなトラベラーには助かります。おかげで荷物をすぐにピックアップしてリムジンバスへ飛び乗る事が出来ました。

これにて五日間に渡るシンガポール婚前旅行は終了。基本的にいつも通りのシンガポールでの休日の過ごし方を二人でして、婚前旅行なのにそれでよかったのかとも思いましたが、逆にそれが思い出深いものになったのかもしれません。特別な事をしても窮屈ですしね。


【最後に・感想】


混みあっていない上に食事も充実のSATS Premier Loungeが使え、シート幅もピッチも広い。荷物にプライオリティタグも付けてくれるし、満足度は高いですね。有償で利用する価値は十分にあると思います。唯一希望があるとすれば、専用のラバトリーがあればな、と。エコノミー名物、ミールサービス後のトイレ渋滞だけは避けられません。しっかりと眠る必要のある長距離の夜行便でのインプレは経験者の皆様にお任せするとして、日本~東南アジアの中距離便での満足度は高いです。

一人往復16万円程(諸税込み)×2人分で発券しましたが、庶民の私としてはちょっと高く感じました。たまの旅行なのでちょっと奮発したい、でもビジネスクラスは高いな、と感じるトラベラーには丁度良い選択肢なのは間違いありません。願わくば、12万円くらいで発券出来れば、お得感はあるかなぁ。上級会員への無償アップグレードサービスも廃止されることですし、積極的に有償か、マイルでの利用をお勧めしたいです。


←その(7)-2へ